2020年10月、川西。
初めてこの高原に立った瞬間、
山河がこれほどまでに壮麗であり得ることを知りました。
黄龍の水は、信じられないほど青く、
雪山の峰がコースの果てに佇み、
トレイルランニングが、初めて私のカメラの視界に入って来ました。
標高は高く、呼吸は重い。
それでも顔を上げれば、そこには雪山が広がり、
ランナーたちは天地の間を駆け抜けていきます。
あの数日間、私は多くは撮りませんでした。
大半の時間は、ただ山を見つめて過ごしていたからです。
後になって、これは、川西が私に教えてくれた最初のレッスンだと気づきました。
「山が教えてくれたことは、レンズよりも多かった。」